【偽現代アート】バナナにバナナチョコを差し込んで手軽にチョコバナナを作ろう
縁日の出店でお馴染みのチョコバナナ。美味しいですよね。でもあれ、自宅でやった事あります?
僕は何回かチャレンジしたんですけど、自宅でやると残念極まりない感じになるんですよ。やけに手間が掛かる上に、縁日で食べるあの美味しさが全く無い。
「これ、バナナにチョコかかってるだけじゃん」
考えてみたらそうですよ。冷やしきゅうりですら異様に美味く感じる縁日効果ですから、自宅でやってあの味が出せるわけ無いんですよ。
眉毛が細すぎるいかつい的屋のお兄さんに300円渡してゲットして、初めてあの味のチョコバナナが完成するって話。
だったら、だったら手間なんかかけてらんねー。自宅でのチョコバナナに湯煎で製菓用チョコを溶かして細長い袋に入れてそこにバナナを差し込むみてーなかったるい事はやってらんねーのよ。手間暇かけたぶん悲しみも増大するのだから。
だから、僕は考えました。そして気付きました。チョコをバナナに差し込めばいいんだって事に。
何もチョコは外側でなければならないなんて誰も言っていない。万学の祖アリストテレスだってこれは言ってなかったと思う。
確か「多数のバナナを持つ者は一本のバナナも持たない」とは言っていたけど。
そして、バナナに突き刺すチョコはどんなのが適しているのかなと考えた所、なんの因果か細長い形状であるバナナチョコが相応しいとなったわけですね。
今回使用するお菓子
- 明治バナナチョコ
- バナナ
バナナチョコの詳細
スーパーやコンビニでたまに見るけど、絶対にあるわけではない神出鬼没のお菓子。バナナに突き刺すのに適した形状。多分その為に開発された。
「はこをバナナのかたちにしてあそぼう!」などと猿が舐めた事を言っているパッケージが印象的。
箱をバナナの形にしたところで、YouTube動画エンドレス再生で脳内物質ドッバドバの現在っ子を満足させられる遊びが可能なのかどうかは大いに疑問が残るが、今回用があるのは中身の方。
箱をバナナの形にして遊ぶのは次回にしましょう。
原材料名
砂糖、カカオマス、全粉乳、でん粉、ココアバター、植物油脂、バナナパウダー、水あめ、ゼラチン/乳化剤、卵殻カルシウム、増粘剤(アラビアガム)、香料、光沢剤、クチナシ色素
香料だけでごり押しするタイプかと思いきや、ちゃんとバナナパウダーが入っているんですね。
栄養成分表示
1箱(37g)当たり
エネルギー184kcal、たんぱく質2.1g、脂質8.2g、炭水化物25.5g、食塩相当量0.04g
バナナ一本(100g)で約86kcalくらいらしいので、これはバナナ2本以上のカロリーが含まれている事になります。
バナナの詳細
いやまぁ、詳細つっても普通の安いフィリピン産バナナです。
バナナとバナナチョコを皿に準備します
ではまずバナナチョコの開け口を広げましょう。つまみを引き上げるとバナナ出し口が出現しました。
でもこのバナナ出し口、引っ掛かっていまいち出が悪いな。
確かに一振りでオールバナナされたら、普通にゆっくり食べたい平和の民にとっては災厄そのものだけども。ただバナナに差し込みたいだけの人にとってはもどかしい。
バナナ出し口を無視して側面全てこじ開けたらオールバナナになりました。ボディーソープの詰め替えの感じあるね。「お前ら大体失敗するからこんくらいでやれよ」っていう細い口。
折角なので綺麗に並べます。37個。内容量は37gですので1個丁度1グラムなんですね。
続いてバナナの皮を剥きます。ご本人登場みたいな感じあるね。バナナチョコ側ザワついてますよ。
役者は揃いました。
バナナにバナナチョコを差し込んでいく
それではこれからバナナにバナナチョコを差し込んでいきたいと思います。
バナナ差し込み棒でバナナチョコを持ち上げ、バナナに押し込んでいきます。
駄目だ。バナナ側の抵抗が凄い。滑るし意外とバナナの装甲は硬い。
バナナ差し込み棒じゃ一本たりともバナナチョコを差し込めねぇ。
指で。
これはやっぱ指が正解だわ。目を潰したり耳を引っ張ったり鼻をつまんだり、直面する問題の殆どは指で解決するもんね。土を握り固めて壁に投げつけたり、木くずを握り固めて橋の上から投げつけたり、パン粉を握り固めて池に投げつけたり、大体の問題は指で解決するから。
このように収穫前のバナナみたいにもできる。この調子で次々差し込んで行きますよ。
この辺りで雲行きが怪しくなってきた。バナナチョコを差し込む間隔が短いと亀裂が入り抜けてしまう。また、深く差し込んでも亀裂が入る。
バナナって差し込まれる事に対する耐性が全然ないじゃん。差し込まれずに育った世代かよ。
それでも何とか刺しまくる。いや、突き刺す数を減らせばいいだけなんだけど、数本刺さってる程度じゃ見栄えもバランスも悪いから。恐る恐る一本一本追加していく。バナナチョコを持つ手に緊張が走る。
いや、こんな黒ひげ危機一発要らないんだけど。
あとちょっとね、見た目がきついですよねそろそろ。
限界が近い
うわああなんだこの宮崎駿作品。気持ち悪すぎる。見た目完全にアウト。こうなるともうアートで押し切るしかない。現代アートだと言い張ろう。
「私の作品はすべて攻撃性の象徴であり憤りなので、安寧をそぎ落とした本当の姿をお見せできたのなら何より」とか言おう。
本当はチョコバナナなんですけど。
限界が近いと判断したので、一旦持ち上げてみる。チョコバナナはやっぱ縦だから。縦になって無いと。
が、軽く持ち上げた時点で中心部のバナナチョコがポロポロと抜け落ち、致命的な亀裂が入る。縦駄目なのこれ?
すでにバナナはバナナチョコに完全に蝕まれていたの?
あー撃沈。ぐるりんと回転して半分が沈んだ。縦が駄目なタイプのチョコバナナ!
いやでも待って、考えようによってはだよ。
ロールケーキとかもさ、クリームたっぷりで良いやつは横置きだったりするじゃん?何が縦で何が横なのか分からないけども、高級なスイーツって縦に出来ないもんなんじゃないかな。考えてみたら縦ってなんか品がないし。レッサーパンダも立つとなんか品が無いし。
縦は無いわー。
味はバナナチョコの糖衣がパリパリで結構美味しかったですよ。でもね、別に刺す事は無かったなって思った。